超速報!2021介護報酬改定情報~訪問リハビリと訪問看護の基本報酬の差~

2021.1.18に第199回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。超速報のため認識違いがあるかもしれませんが、今回は基本報酬の改定について訪問リハビリテーションに着目してまとめていきます。

訪問看護のリハビリの評価の見直し

訪問看護ステーションから行っている訪問リハビリテーションは訪問看護の一環です。以前の記事で、訪問看護ステーションにおける看護師の6割基準についてまとめたものがあります。巷では訪問看護のリハビリについて問題視されている節があります。

大丈夫か?リハビリ3団体~訪問看護ステーションにおける人員配置基準の新設に関する声明文~
超最新情報!2020.11.17リハビリ関連3団体が訪問看護ステーションにおける人員配置基準について声明文を出しました!

この「訪問看護」の一環である理学療法士等が行く訪問リハビリテーションについて、いまだに整備されていない状況が続いております。訪問看護とうたいながらも、理学療法士等が行っている訪問リハビリは、介護保険の素人である私が見ても違和感を覚えます。

この訪問看護のリハビリについて2021介護報酬改定では基本報酬の引き下げとなっています。わずか4単位ですが減収は減収です。

さらに要支援者に対しては1年を超える利用の場合は、1回につき5単位の減算となっています。5単位ですが減収は減収です。

仮に1年を超えている要支援者が月に20回利用した場合、基本報酬と1年超減算を加味すると180単位の減算となります。要支援者のリハマネ加算230単位も廃止になったため、その減算は410単位となります。そのような方が30名いらっしゃる事業所であれば、減算は12,300単位となります。

月に10万円を超える減収です。

通所リハビリテーションも同様に1年を超える利用は減算となっています。

要支援者は早期に自立に至ってくださいという厚労省のメッセージです。

訪問リハビリと訪問看護の基本報酬の差

病院や診療所から行く訪問リハビリテーションと訪問看護のリハビリテーションの基本報酬を比較してみます。

今回訪問リハビリテーションは15単位増える予定となっています。1回15単位ということは月に20回利用した場合で考えると、300単位増えることになります。そのような利用者が30名いた場合、9,000単位増えます。

月に10万円近い増収です。

上記の同じ利用者像で考えた場合、ざっくりとした計算ではありますが訪問看護は-10万円、訪問リハビリテーションは+10万円となり、その差額は20万となります。(あくまでも超ざっくり計算です)

訪問看護には厳しい改定となりそうですが、要支援者を1年で修了させ、新規利用者の獲得に苦慮するような事業所にとっては、1年超減算が予想よりも低値だったため、引き続き1年を超えても利用していくことになるかしれません。

VISIT・CHASEの増点が予想よりも少なく、1年超減算も予想よりも少なかったため、個人的な感想としては、この部分に関しては、こじんまりとした介護報酬改定になったかと思います。

しかしながら新型コロナウイルス感染症の影響でさらなる減収を余儀なくされる事業所にとっては、減収は死活問題のため、なんとか増収できる部分がないか模索している最中かと思われます。

コロナに負けるな!訪問看護ステーション!