S(Survey調査)P(Plan計画)D(Do実行)C(Check評価)A(Action改善)
SPDCAサイクルの構築とリハビリテーションの継続的な管理に対して、リハビリテーションマネジメント加算(通称:リハマネ加算)が算定できます。しかしこのリハマネ加算は、通所リハと訪問リハで差があり、訪問リハにおいてはビックリするくらい得られる報酬が少ないのです!この安すぎる報酬に対して全国リハビリテーション医療関連団体協議会はR2.8.3に改善要望をまとめました。
訪問リハにおけるリハマネ加算の評価の見直し(要望)
上図のように訪問リハも通所リハと同程度のリハマネ加算単位を計算し要望しています。
通所リハが
加算Ⅰ 330単位
加算Ⅱ 530単位(1.61倍)
訪問リハは
加算Ⅰ 230単位
加算Ⅱ 280単位(1.17倍)
と上がり幅に差がある現状です。通所リハ同様の上がり幅で計算すると
加算Ⅱ 280単位⇒370単位
現状の280単位から+90単位の増収になります。
同様に加算Ⅲ・Ⅳも通所リハに合わせると
加算Ⅲ 320単位⇒640単位(+320単位)
加算Ⅳ 420単位⇒740単位(+320単位)
訪問リハをもう少し評価しても良いのではないでしょうか?
訪問リハが要望する理由
訪問リハが要望する理由にリハマネ加算にかかる書類業務や会議時間と得られる単位数との労力の開きを挙げています。
リハ計画書にかかる時間
リハ会議にかかる時間をリハマネ加算ⅠとⅡで比較してみます。
リハマネ加算Ⅰでは、20分以内が27.2%に対し、リハマネ加算Ⅱでは20分以内が16.2%。Ⅰの方が20分以内で書類が終わる割合は高いという結果になりました。つまりⅠの方が早く終わるということです。50分以上ではリハマネ加算Ⅰが13.2%。リハマネ加算Ⅱが22.9%。つまりⅡの方が長くかかるということです。
リハ会議にかかる時間
次にリハ会議にかかる時間をリハマネ加算ⅠとⅡで比較してみます。
上図からも分かるようにリハマネ加算Ⅱの方が、リハ会議に時間がかかる結果となっています。
まとめ
労力がかかるからそれに見合った報酬を。せめて通所リハ程度は。訪問リハの切実な要望です。ご自宅に伺ってご自宅で必要なリハビリをカスタマイズして提供する。訪問リハビリは早期退院を促している厚労省の政策になくてはならない分野であると確信しています。訪問もリハビリも私は畑違いですが、訪問リハビリの専門スタッフに労力の報いが相応にあるようにこの要望が通ることを祈っています。
頑張れ!訪問リハビリ!
頑張れ!訪問リハビリ専門スタッフ!