新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた診療科はどの診療科なのか?~レセプトから見る診療科の影響~

今だ終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症。第3波とインフルエンザウイルスのダブルパンチは来るのか?その前に病院経営は持ち続けられるのか?レセプトから見る診療科の影響をまとめていきます。

診療種類別レセプト件数

支払基金+国保連データから診療種類別のレセプト件数のグラフを以下に示します。

全診療種類が前年比Downしていますが、歯科が最も影響があり、5月の前年比は76.4%となっています。

入院・外来別レセプト件数

医科のうち入院・外来別にみてみます。

5月前年比 入院 85.7

5月前年比 外来 79.0

必要最低限の外来利用を控えた結果とも言えますが、同時にオンライン診療の必要性を強く感じたとオンライン診療には追い風となってくれることに期待します。

時限的に認められているオンライン診療も新型コロナウイルス感染症が終息した後も緩めた基準になるように願っています。

フリーアクセス&アクセスフリー

どの診療科が最も影響を受けたのか?

様々な診療科でどの診療科が前年比のレセプト件数が大きく下がったのでしょうか。

最も影響を受けたのは

1位 小児科(53.9%)

2位 耳鼻咽喉科(58.3%)

3位 眼科(67.6%)

となりました。

小児科

親が病院に子供を連れていくことに抵抗感があり必要の診療のみになったため。

耳鼻咽喉科

3月・4月の外出制限で花粉症になる患者が減少したため。

皮膚科・産婦人科は影響はあるものの約3~10%Downにとどまっています。皮膚科・産婦人科は自分でどうにもできない部分も合わせ持っています。産婦人科の影響が出るのは半年後くらいかもしれませんね。

様々な理由が考えられますが、全診療科に影響は出ています。今回はレセプトから見る診療科への影響をデータをもとにまとめてみました。

コロナに負けるな!

頑張れ!病院!