2021年12月1日に第147回社会保障審議会医療保険部会が開催され、その中で2022年診療報酬改定の基本方針が示されました。
過去の基本方針と比較してどのような部分が異なるのかまとめていきます!
2022年診療報酬改定の基本方針
以下のように打ち出されました。
(1)新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築
(2)安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進
(3)患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
(4)効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
2014年-2022年の5回分の改定基本方針の流れを見る
基本方針は毎回4本柱から成り立っています。
この基本方針で『何を重点的に取り組もうとしているのか』厚労省の思惑が見て取れます。
それでは2022年も含めた5回分の基本方針を見ていき、どのような流れで方針が動いているのか確かめていきましょう。
流れで見ていくことは報酬改定の動きを見るためには必須です!
同じ方針のものを1つずつ分けて見ていきます。
まずは地域包括ケアシステムから。
2016年から基本方針の(1)に打ち出されましたが、2020年に(3)、2022年は基本方針から外れました。
これは地域包括ケアシステムは基本方針に打ち出さなくても浸透したという結果かと思われます。
次は医療従事者の負担軽減・働き方改革を見ていきます。
2014年は基本方針の(3)、2016年は外れたものの、2020年は(1)に2022年は(2)の基本方針に打ち出されました。
特に2020年診療報酬改定は「働き方改革改定」と言ってもよい改定でした。
次は質の高い医療を見ていきます。
2014年から2022年まで全ての基本方針に打ち出されました。
特に2022年は(1)~(3)まで全ての方針に「質の高い医療」と明示されています。
2022年改定は質向上改定ですかね。
※基本方針の(4)は全て効率化・適正化となっています。
まとめ
2022年診療報酬改定は安心・安全で質の高い医療がキーポイントになってきます。
次回は質の高い医療の基本方針の中身を覗いていきます!