地域に必要な地域包括ケア病棟の機能を考える!
ポストアキュート
急性期病棟からの受け入れとしての役割を指します。
サブアキュート
地域において在宅生活者が入院できる機能を持つ役割を指します。
厚労省は両アキュートに改定のメスを入れました!
まずはポストアキュートから。
①ポストアキュート「急性期病棟からの受け入れ状況を知る」
地域包括ケア病棟の実績要件等の見直しです。
地域包括ケア病棟を有する許可病床数が400床以上の病院では、同一保健医療機関内の一般病棟から地域包括ケア病棟に転棟した患者の割合が一定以上である場合の入院料を見直すという内容です。
どの程度の割合でどの程度の見直しなのでしょうか?
2020.2.7本日!答申が出ました!最速の情報提供です。同一保健医療機関内の一般病棟から地域包括ケア病棟に転棟した患者の割合が6割未満であること!その場合の入院料は100分の90!1割の収入減。ポストアキュートの機能には一定のメスが入りました!
②サブアキュート「在宅からの受け入れ状況を知る」
一方サブアキュート機能はどうでしょうか?まずはこのグラフをご覧ください。
地域包括ケア病棟入院料1・3に限定すると自宅等から入棟した割合が20%未満の病棟は全体の20%程度というデータです。20%未満が20%程度と言うと何だか訳がわかりませんが、入院料1・3では自宅等から受け入れている病棟が多かったというと整理できますよね。このデータが根拠となり今回の改定では
自宅等から入院したものの割合が1割以上⇒1割5分以上に引き上げとなりました。また自宅等からの緊急入院の受け入れ人数は
3ヶ月あたり5~9人というデータが根拠となり、3ヶ月あたり6人以上となりました。
③在宅復帰支援の現状を知る
さらに今回の改定の在宅復帰支援についても触れておきます。
①在宅患者訪問診療料の算定回数
20⇒30
②在宅患者訪問看護・指導料等の算定回数
100⇒60
③訪問看護基本療養費等の算定回数
500⇒300
※②③は従来は「②又は③」になっていましたが、今回の改定ではそれぞれ独立しました。回数は減っていますが独立したためそれぞれでクリアする必要があります。さらに訪問看護ステーションが同一敷地内⇒併設に変更
④在宅患者訪問リハビリ指導管理料10⇒30
⑤退院時共同指導料2の算定回数6回以上
等々、在宅を意識した改定になりました。
地域包括ケア病棟の役割を知る
以上、上記の3つは諮らずとも地域包括ケア病棟の3つの役割
急性期からの受け入れ・・上記①ポストアキュート 在宅・生活復帰支援・・・上記③在宅復帰支援 緊急時の受け入れ・・・・上記②サブアキュート
を網羅しています。
今回の地域包括ケア病棟に関する改定は再度、地域包括ケア病棟の役割を再認識するそういう改定ではないかと感じました!