病院再編・統合の波が地域包括ケア病棟のターニングポイント!

中央社会保険医療協議会総会(第462回)令和2年6月10日に開催されました。今回は病院再編・統合と地域包括ケア病棟入院料の新設について議論されています。

2020診療報酬改定(地域包括ケア病棟)

メスが入った形の地域包括ケア病棟。詳しくは以下から。

改定の要点をまとめると以下のようになります。

その中でも届出に係る見直しの部分(赤枠)が今回の議題の中心となりました。

地域医療構想による病院再編・統合

地域医療構想の実現に向け、病院の再編・統合が進んでいくものと思われます。中医協で示された下図のように

公立A病院 350床

    

民間B病院 150床

新病院 450床(▲50床)

で経営統合されれば400床を超えてしまい、地域包括ケア病棟の届出を行うことが出来ないという課題があります。

またいくつかの再編・統合のパターンを示しています。

この程度の規模の病院が再編・統合される運びとなりそうですね。

400床以上も新設を認めてよ!

再編・統合となると病院数は減りますが1病院の病床数が増えることになります。400床未満の病院が400床以上になった時に医療提供体制を見直すと地域包括ケア病棟の使い勝手の良さは目に引く病棟に感じるかもしれません。

しかし2020診療報酬改定で400床以上の病院の地域包括ケア病棟の新設はNGとなりました。そこで再提案として中医協では以下のような課題と論点を示しています。

今後、中医協の動向が気になるところです。使い勝手の良い病棟になるのか、地域包括という名の通りに地域に必要とされる病棟になるのか。

地域包括ケア病棟のターニングポイントですね!