一般社団法人日本病院会・公益社団法人全日本病院協会・一般社団法人日本医療法人協会の3団体による2020年度第1四半期の病院経営状況の調査報告が出されました。
調査対象数と回答病院数は?
有効回答率32.5%(1,459/4,496病院)
入院基本料別にみると以下のようになっています。
医業収支の比較(2019年4月vs2020年4月)
赤字病院が
2019年47.1%⇒2020年69.4%(22.3%増加)
コロナ受入(+)病院では
2019年54.4%⇒2020年82.1%(27.7%増加)
コロナ受入(ー)病院では
2019年43.2%⇒2020年62.7%(19.5%増加)
医業収支の比較(2019年5月vs2020年5月)
赤字病院が
2019年34.8%⇒2020年62.8%(28.0%増加)
コロナ受入(+)病院では
2019年40.9%⇒2020年80.0%(39.1%増加)
コロナ受入(ー)病院では
2019年31.5%⇒2020年53.6%(22.1%増加)
医業収支の比較(2019年6月vs2020年6月)
赤字病院が
2019年55.5%⇒2020年67.7%(12.2%増加)
コロナ受入(+)病院では
2019年68.2%⇒2020年82.1%(13.9%増加)
コロナ受入(ー)病院では
2019年49.4%⇒2020年60.8%(11.4%増加)
まとめ
5月は第1波と第2波の隙間だっただけに若干の回復は認めていますが、6月になっても赤字割合は大きく変化していません。
また、コロナ受入(+)の病院はその労力に反して、赤字割合はコロナ受入(-)病院に比べて大きくなっています。
コロナ受入(+)(-)にかかわらず、この赤字割合の増加に対して補助金・手当金等の目先の解決策ではなく、この先を見据えた大きな救いの手を政府は検討していただきたいものです。