これまで12回分科会が開催されている看護職員の需給分科会。最新は2019年10月21日に開催されています。
そして中間とりまとめとして、2019年11月18日に以下の資料が出されています。今回は中間とりまとめの中身をまとめていきます。
中間とりまとめ(概要)
厚生労働省は看護職員の需給の推計手法を2点で示しています。
需給推計結果
過去推計したものによると、2025年における需要推計は180万人となっていました。今回はこれにワークライフバランスの充実を前提に、超過勤務と有休休暇取得日数に焦点を当て、3とおりのシナリオを設けて推計したところ、188万人~202万人と修正されました。供給推計は、175万人~182万人とされていますので、2025年時点でも
需要>供給
となっており売り手市場となっています。
3つのシナリオを見る
シナリオ① 超過勤務10時間以内 有休取得5日以上
シナリオ② 超過勤務10時間以内 有休取得10日以上
シナリオ③ 超過勤務0時間 有休取得20日以上
都道府県別看護職員の需給推計結果
看護職員が不足する県は、都心部と東北地方となっています。
各国と日本の違い
我が国の人口1,000人当たりの看護職員数は、OECD加盟国単純平均よりも上回っています。
しかしながら、病床100床当たりの看護職員数は、OECD加盟国単純平均の半分にも満たない数値となっています。上図との乖離については、我が国の病床数の多さが原因かと思われます。
看護職員の実態を知る
看護職員は職場を変える機会が多い職業です。
その理由は
・他分野の経験
・結婚等の環境の変化
・職場への不満
等、様々なものが挙げられます。医療の緊迫した場面で、奉仕の精神で勤務されている看護職員の方々。職場を変えるのは大きなエネルギーが必要です。紹介した資料にあるように、職場を複数回変えるエネルギーをお持ちの看護職員の方々。尊敬します。
日本でカウンセリング文化が広まり、看護職員の方々のストレスが軽減できるような環境になれば良いなーと思います。
頑張れ!看護職員!