今年も年度末に疑義解釈が出されました。この時期の疑義解釈は重要なものも出ますので要チェックですね!今回は地域包括ケア病棟について特に気になった点についてまとめていきます。
地域包括ケア病棟について
今回の改定では地域包括ケア病棟にメスが入りました。
(どのようなメスかは過去記事にまとめています)
今回注目したい疑義解釈はこの部分です。
『地域包括ケア病棟入棟患者へのADL説明強化』
地域包括ケア病棟に入棟する全ての患者にADL等の評価の説明が必須となりました!この意図するところは?もしかすると厚労省は怒っている?
「全ての患者」
というところがミソですね!これは地域包括ケア病棟でのリハビリテーションの実施を強化させる狙いがあるとみています。今はどのような状況なのでしょうか?現在の地域包括ケア病棟におけるリハビリテーションの実施状況は以下のとおりです。
リハビリテーションを実施していない患者のうち、ADLに何らかの介助が必要であった患者はなんと驚異の75%!介助が必要なのにリハビリテーションを実施していないの?って思われた方も多いのではないでしょうか。
厚労省は怒っています!
リハビリテーションが必要な方に適切にリハビリテーションを実施してください。そのために「地域包括ケア病棟に入棟する全ての患者にADL等の評価の説明が必須とします」ということではないでしょうか。
なんでも病棟を回避せよ!
先ほどのデータからも分かるように、地域包括ケア病棟はリハビリテーションを十分に提供できていません。
だからと言って、地域包括ケア病棟はダメな病棟ではありません。地域包括ケア病棟は優秀な病棟です!今回の改定で、全ての地域包括ケア病棟に入棟する患者に現在のADLスコアの説明を必須化しました。この厚労省の意図は、地域包括ケア病棟に対して期待しているからこそ「なんでも病棟」にならないようにしっかりとADL向上に患者・家族を巻き込んでほしいという強い願いの表れかと思います。
「怒られるうちが花だよ」
入職間もないころ言われた、先輩からの言葉が頭に浮かんだ今日この頃です。
頑張れ!
地域包括ケア病棟!