リハビリ関連職種の転職について考える!

これまでリハビリ関連職種の需要編1つ、供給編2つまとめてきました。今回は需要と供給のバランスについて、その臨界点や2040年までの推計結果をまとめていきます。

需給推計結果

3つの需要ケース

結果の前に今一度3つの需要ケースを示します。働き方改革をうけて「時間外労働時間」「有休取得日数」の2点で3つのケースを作り想定されています。

ケース①時間外労働0時間+有給休暇20日
早く帰れるし休みも多い天国のような環境です。
ケース②時間外労働360時間+有給休暇5日
月に30時間の時間外労働
1月20日勤務した場合1日当たり1.5時間の時間外労働
有休は義務付けの5日
ケース③時間外労働720時間+有給休暇5日
月に60時間の時間外労働
1月20日勤務した場合1日当たり3時間の時間外労働
有休は義務付けの5日

当然ケース①の方がスタッフ数は多く必要になるため需要は多いケースとなります。次いでケース②、ケース③と需要は少なくなっていきます。

需要供給に臨界点

上記のケース①~③を需要推計のグラフにすると以下のようになります。

現時点(2020年)では

需要ケース①では需要>供給

需要ケース②では需要<供給

需要ケース③では需要<供給

となっており既に供給が需要を上回っています。つまり、売り手市場ではないということです。唯一、ケース①は需要の方が上回っています。しかしケース①は年間時間外労働0時間であり、年間有休取得数20日となっている天国のような環境のため、現在の職場状況を正確には反映しておりません。

仮に働き方改革が進んでいって需要ケース①のような職場状況になったとしたら、需要と供給の臨界点は2026年になります。その後は供給が需要を上回り続け、2040年には供給が需要の1.5倍になると推計されています。早めにケース①に近い職場を探しておいた方が良いかもしれませんね。

リハビリ関連職種の高給与求人は以下のサイトからが分かりやすいかと思います。

需給推計結果から分かること

リハビリ関連職種の需給推計結果で一つ興味深い点としては、2040年まで需要数が減少していかないにもかかわらず需要と供給の差が開いている点です。つまり、世情からは必要とされ続けるが供給数が上回っていっているという点です。

供給の数を減らすことが必要になるのでしょうか?今後リハビリ養成校の絞り込みは必然になるのでしょうか?

はたまた新たな市場獲得に向けて、リハビリ関連職種の働き場所が拡大していくのでしょうか?リハビリ関連職種は必要とされる職種なだけに頑張ってほしいものです。

頑張れ!リハビリ養成校!

頑張れ!リハビリ関連職種の方々!

早く天国のような職場を見つけましょう!