Select the worst 30%!
まずは確認の意味を込めてこの資料から見てください。
様々な回復期リハビ病院が実施している除外患者の選定。3割以下の範囲で除外できると言いながらも、1割・2割・2割5分。その除外率は様々だと言われております。2018診療報酬改定で実績指数が37になった時に、この除外率は3割に近づいたようですが・・・。
2016診療報酬改定で実績指数が新設され早4年。除外選定は入院翌月上旬まで。
この予後予測がネックになり、回復期リハビリテーション病院では4年経っても実績指数Worst30%が確実にできている病院はない!といっても過言ではないでしょう!
それほどWorst30%を射抜くのは難易度が高いものです。回復期リハビリテーション病院の幹部の方々と話す中で、2016年から現在までの約4年間のデータからWorst30%の選定基準の一応の見解は示すことができました。ランキング形式で発表していきます!
【除外選定優先順位】
第1位 3項目該当(重症or軽症、認知面低下、高齢)
第2位 2項目重複 ※2項目の組み合わせ 重症+認知面低下が圧倒的に実績指数は上がりにくい 2項目重複の中では高年齢との組み合わせは実績指数は上がりやすい
第3位 軽症
FIMの天井効果の割に在院日数が長いので
実績指数としては低く産出される。
第4位 超重症
入棟時運動項目FIM点数25点以下の方は回復可能性低いが
※驚くような回復を示す方もいらっしゃるため選定が難解
※経験則から超重症でも認知面が保たれていれば実績指数は上がりやすい
第5位 認知面低下
入棟時認知項目FIM点数が15点以下の場合は実績数は上がりにくい
番外編
※高年齢は実績指数の高低を判断する要因としては機能しないかもしれない
※元々独居だったり家族関係が複雑な方は、在院日数が延長傾向のため実績指数は不利に働く
※入棟時のFIM点数以外の環境要因も大きく実績指数には影響する
生き残るために必要なこと!
Worst30%の選定方法は、各々の回復期リハビリテーション病院で検証されているのではないかと思います。しかしながら決定的なWorst30%の選定方法は、試行錯誤しているのが現状です。回復期リハビリテーション病院として生き残るには大切な選定ですよね!生き残るものは昔から決まっているという話を思い出しました。どんなものが生き残るのか?力が強いもの?頭が良いもの?答えは
適応能力のあるもの
だそうです。
柔軟に変化していき対応できるようになっていきたいものですね。引き上げられる実績指数に対応するには
①FIM利得向上
②在位日数短縮
③確実な予後予測
この三本の矢がベースになって実績指数を高めていくのが王道だと考えます!
小細工なしに王道を攻める。
次回は上記の①~③の王道の攻め方を書いていきます!