これからは2割の有効活用の時代!
2割の有効活用。なんの2割かご存知でしょうか?アメリカのリハビリ専門病院の在院日数が、3週間以内であることは前述したとおりです。日本の回復期リハビリテーション病院が、3週間で退院させたらどうなるでしょうか?
まあ、患者・家族から非難轟々でしょうね!
強制的に帰らされたわ。
こんなに早く帰らされるとは。○○病院に見捨てられた。
私も仕事をしているし。長く見てくれるA病院のリハビリの方がいいわ!
3週間と言わず40日で退院したとしても同じような意見がくるでしょう!
「一体、在院日数の正解は、どこなんだー!」
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医療の原点に戻ってみましょう!通常の退院の時期は
「医療としての治療が終了したら退院。」
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「でも、この原理原則を順守していたら空床になりませんか?」
いいんです!その病院としてのコンセプトがぶれなければ。
自病院のアイデンティティが崩れる方が空床よりもよっぽど怖いものです。
大事なことだからもう一度、声を大にして言います。
自病院のアイデンティティが崩れる方が空床よりもよっぽど怖いものです。
しかしながら病院経営の視点でいくと空床は死活問題です。
「回復期の回転を速くしたら急性期からの紹介患者さんが追い付かないのでは!」
たしかに回復期リハビリテーション病院の病床数は年々増えています。回復期の入り口が数多くあるため回復期の病院は自病院の出口を締めたいものです。
ん?
入口が数多くあっても、それだけ入りたい人がいればいいのでは?
そうなんです!これからの時代は回復期対象外の疾患の患者を多く受け入れましょう!対象外2割を有効活用して空床を恐れずに回転させましょう!そのような回復期リハビリテーション病院が増えれば、文化も変わります。非難もなくなります。
なくなります。・・・たぶん。・・・おそらく。自信はないですが・・・。
でもこれだけは自信をもって言えますよ!
良い回復期リハビリテーション病院は「より早くより高い回復を図れる病院」!
これだけは確かですよね!
FIM利得・在院日数しか打つ手はないのか?
リハビリテーション実績指数は、「FIM利得」と「在院日数」で算出されます。
FIM利得をあげるぞ!在院日数を短縮するぞ!
この2本の矢だけで戦おうとしていないですか?毛利元就が言ってましたよ。「一本、二本の矢では折れるが、三本の矢であれば折れることはない。」この2つしか目がいかず全体を見てないのではないですか?こんなことわざがありましたね。
「木を見て森を見ず」
2つにとらわれず全体を見て総合的に判断しましょう。毛利も森も大事ですね!
もうり
も
もり
も。
もーり も もり も。
お後がよろしいようで。。。
次回は「FIM利得向上」「在院日数短縮」の他に三本目の矢があるということを述べていこうと思います。考えれば四本目、五本目があるかもしれませんが。まずは三本目の矢を確実に的に射抜けるようになってからでも遅くはないはずです。