肩こりを生じさせる睡眠姿勢とは?
小胸筋は姿勢のkey muscle!
小胸筋ってご存知でしょうか?「大胸筋は聞いたことがあるけど。」っていう方が多いのではないでしょうか。大胸筋に比べて小さいからと言って馬鹿にしてはいけません!この小胸筋は肩甲骨~肋骨にかけて付着しています。大胸筋よりも深層部に位置しています。
この小胸筋の働きは、肩甲骨と肋骨をつなぎ合わせる役割があります。肩甲骨は背中に浮いていますが、肋骨は背骨や胸骨と関節面を介して繋がっています。小胸筋が何らかの事情で短縮してしまうと、安定している肋骨よりも不安定な肩甲骨に影響を及ぼします。
肩甲骨は前方に引っ張られます。※専門用語で肩甲骨外転
そうなると両肩が前方に引っ張られ猫背のような姿勢となります。周りにいませんか?猫背のような姿勢の方が。
あまり良い姿勢とは言えませんよね。「小胸筋の短縮は姿勢の悪化を生じる」という意味において姿勢のkey muscleと言えます。
小胸筋の短縮と睡眠姿勢
小胸筋が姿勢の悪化を生じるkey muscleだという話は前述のとおりです。では小胸筋の短縮はどのような状況で起こってしまうのでしょうか?スマホ姿勢や椅子の座り方等いくつか挙げられますが、今回のテーマは睡眠姿勢!
睡眠姿勢で重要な点を2つに絞ってまとめます。
この2点に当てはまる方は要注意!
①枕のサポート部分
枕は高い方が好みの方もいれば、低い方が好みの方もいます。どちらが適切かは明言できません。なぜなら人によって適切な高さが異なるからです。自分に合っていない枕を使用すると図のように肩甲骨は前方に突出し、その姿勢で数時間の睡眠姿勢をとると小胸筋は徐々に短縮していきます。
また睡眠時に妙に力が入ってリラックスできていない時はないでしょうか?その時の姿勢は肩甲骨が前方突出し小胸筋の緊張を高めています。枕の不適切さは小胸筋の短縮を生むといっても過言ではありません。
②使い古されたマットレス
今あなたは何年もののマットレスを使用していますか?マットレスの中央部分と端っこ部分を重力方向に押してみてください。その硬さが大きく異なれば黄色信号!中央部分が凹の場合は赤信号!凹が進めばアウト!
枕云々ではなくマットのくぼみ部分によって肩甲骨が前方に突出してしまいます。
腰痛・肩こり・背痛・睡眠負債に特許申請の次世代マットレス【ビブラート1】
悪い睡眠姿勢が引き起こすデメリット
睡眠姿勢を考えてみましょう!人生の1/3は睡眠。睡眠が及ぼす影響を考えることは人生の1/3を考えることになる!悪い睡眠姿勢は全身に悪影響を及ぼします。その流れを以下にまとめます。気になる方は要チェック!
①枕・マットレスの問題にて小胸筋短縮
②猫背になる
③肩が前方に出てしまい肩こり・頭痛
④姿勢が前かがみになり胸が垂れる
⑤下腹部の筋力が落ちお腹が出る
⑥骨盤が後傾しお尻が垂れる
いやー!こんな姿はいやー!
だったら睡眠姿勢を整えましょう!
年齢は関係ありません。良い睡眠姿勢は良い姿勢を生む。
次に10の質問で3つ以上当てはまる方は睡眠姿勢の改善が必要な方です!
□最近睡眠不足だ
□朝疲れがとれていない
□頭痛がある
□肩こりがある
□仰向けに寝ると両肩がマットにつかない
□肩の付け根を前から押すと痛い
□胸が垂れてきた
□お腹が出てきた
□お尻が垂れてきた
□つまづきやすくなった
まずは「枕」「マットレス」から変えていきましょう!