体を健康にする方法シリーズ。テーマは『睡眠姿勢』
「よく寝たー!」
っていう朝は月に何日ありますか?2日に1回?1週間に1回?もしかして「そんな朝はないよー!」っていう方もいらっしゃるのではないでしょうか?よく寝たと思える朝を迎えるために自身の睡眠姿勢を考えていきましょう。
睡眠中の姿勢の変化を知る
睡眠中は何時間も同じ姿勢でいるわけではありません。自分では気が付かないだけで寝返りを行っています。そして快適な睡眠のために、重要な部分を担っているのがこの『寝返り』です。1晩で20回以上の寝返りをしているとも言われています。なぜ寝返りが快適な睡眠に重要なのでしょうか?
寝返りの役割
寝返りの役割を以下にまとめます。
【寝返りの役割】
①体の隆起している部分の圧が分散され床ずれを防止できる
②接触面を変えることによって体液循環を良くする
③頸椎や椎間板、骨盤などの負担を分散し、関節を保護することができる
④重力の影響を前方‐側方と変えることで睡眠中でも使う筋肉を変え、筋肉を休ませ
ることができる
⑤姿勢を変えることで深い眠りと浅い眠りを切り替えるスイッチとなる
⑥呼吸が苦しさを緩和することができる
⑦布団の中の温度や湿度調整が図れる
⑧寝慣れた姿勢に変えることで無意識的に精神的安定が図れる
このように睡眠中は意識していない寝返りにも様々な役割・メリットがあります。
適切な寝返りができないと何が起こる?
想像してみてください。6時間、8時間ずっと同じ姿勢でいる姿を。適切な寝返りができないと以下のような症状がでてきます。
【寝返りができないと起こる症状】
①踵などの隆起部が痛い
②筋肉がこる
③腰が痛い
④頭痛や頭が重い
⑤寝たのに疲労が残る
⑥呼吸が止まりやすい
⑦布団の中が暑い
⑧何度も起きる
このような状態で仕事に行くことを想像すると、いかに寝返りが重要であるかが分かります。
適切な寝返りを促すマットレス
マットレスは大きく3つに分けられます。
①ウレタンマットレス
②コイル(スプリング)マットレス
③ファイバーマットレス
メリット・デメリットをまとめていきます。
①ウレタンマットレス
ウレタンマットレスを一言でいうと、バランスが良く万人にうけるマットレスかと思います。腰や背中の痛みを和らげるためにおすすめできるマットレスです。バランスが良いというのは、価格・寝心地・体圧分散・メンテナンス・耐久性においてレーダーチャートが平均的に高く使用者満足度が高いことが特徴です。しかしながら自分に合った硬さを選んだり、しっかりと質を見極めることが重要になるマットレスでもあります。
高反発マットレス
特徴
・体圧分散性に優れている
・復元力が高い
対象
・寝返りを自然にしたい方
・腰や背中の痛みを改善したい方
メリット
・耐久性が高く5~10年程度使える
・折りたたんで収納可能
デメリット
・通気性はイマイチ
・湿気でカビが生える可能性
・20kg程度あるため移動困難
・体重が40kg以下の人には硬い
低反発マットレス
特徴
・体に密着する
・体型に応じた柔軟性
対象
・柔らかい寝心地を好む方
・体のフィット感を大事にする方
・体重が軽い方
メリット
・耐久性が高く5~10年程度使える
・折りたたんで収納可能
・柔らかい
・体にフィットし寝るポジションが定まる
デメリット
・通気性はイマイチ
・湿気でカビが生える可能性
・寝返りがしづらい
・柔らかすぎて腰に負担がかかる可能性
・体重が70kg以上ある人は沈みこむ
②コイル(スプリング)マットレス
コイルマットレスは10年以上も長く愛用できるマットレスです。体を支えるという点については、抜群の性能を発揮します。一方で丈夫すぎる作りから、重くて持ち上げるのが重労働となります。価格も10万円以上〜が相場です。
ボンネルコイルマットレス
特徴
・内部に反発力の強いスプリングが入っている
・体全体を支えられる
・丈夫で変形が少ない
対象
・長く使用したい方
・置く位置が決まっている方
・体を支えられている感覚を好む方
メリット
・コイルが連動型なので体を面で支えられる
・耐久性が高い
デメリット
・背中にスプリングがあたり痛いことがある
・スプリング上の詰め物で寝心地が左右される
・重いため移動が困難
・処分時に業者を絡める必要があり手間
・高価であり寝心地が悪くてもすぐに次の仕様に変更しにくい
ポケットコイルマットレス
マットレス界の最高級と言われています。内部に構造されているスプリングが単独で複数入っているため体をバランス良く支えてくれます。
単独で複数入っているため体圧分散に優れています。最高級マットレスというだけあって価格は数十万円することが多いです。メーカーによる差も大きいです。
特徴
・各々スプリングが支えになる
・体全体を支えられる
・丈夫で変形が少ない
対象
・長く使用したい方
・置く位置が決まっている方
・体を支えられている感覚を好む方
・夫婦で寝る方
メリット
・コイルが単独なので体を点で支えて体圧分散できる
・2人で寝ても振動が伝わりづらく熟睡できる
・耐久性が高い
デメリット
・メーカーによって差が大きい
・重いため移動が困難
・処分時に業者を絡める必要があり手間
・高価であり寝心地が悪くてもすぐに次の仕様に変更しにくい
③ファイバーマットレス
通気性が良く水洗いできるため、幅広い層から人気になってきているマットレスです。厚みは3cm~5cmで薄い作りになっているため、敷布団に重ねて敷いて使うマットレスとなります。
特徴
・通気性が良い
・水洗い可能
・軽い
対象
・お子様と寝る方
・床で寝る方
・低価格で寝心地を変えたい方
・今ある布団にプラスしたい方
メリット
・通気性が良い
・年中カビの心配がない
・水洗い可能
・軽く移動が楽
デメリット
・3cm~5cmで厚みが薄く床の感覚が伝わる
・1枚で使えない
・通冬場は気性が良すぎて寒いことがある
・メーカーによって差が大きい
マットレスまとめ
これまでのまとめてきたマットレスを寝返り・体圧分散・耐久性・通気性・価格の視点で表にまとめました。
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理想のマットレスとは
理想のマットレスを考えると寝返りしなくても寝返りのメリットが保て寝返りのデメリットが生じない。そんなマットレスがあれば最高ですね。しかしながら数あるマットレスの中でもまだまだ理想の最高のマットレスは存在しないのではないでしょうか。存在しない中でも自分にとっては最高に近いマットレスは存在するはずです。店内で数分試しに寝たところで実際は分からないというのが本音でしょう。まずはマットレスに投資して数分ではなく数日、数か月寝てみるのが、自分にとって最高に近いマットレス選びができる近道だと思います。私もいくつか購入して失敗もしましたが、使ってみて気づく部分が大きくありました。まずは買って使ってみることをお勧めします!