許せない相手が仕事場にいる場合の心構え

「どうしても許せない!」

そんな相手が職場にいた場合どうしたら良いのでしょうか?

割り切ってみるけれど・・・

たかが仕事。と思える人は割り切れます。許せないと思っている時間は仕事中だけ。仕事が終われば自分とは関係のない人。この方法を取る人もいるのではないでしょうか。しかし仕事に行けばまた「許せない」とイライラする。根本的な解決になっていない、と他の方法を探す人も多いのではないでしょうか。

許せない気持ちはエスカレートする

人の心理として「許せない」と思っている相手がいると、どうしてもその相手の言動を「見張ろう」としてしまいます。アンチ巨人は巨人ファンみたいな感じでしょうか。その許せない相手がとる言動が、いちいちイライラする。そんな経験ありませんか?どんなものでも叩けばホコリは出ます!もっと言うならば強く叩けば叩くほど(強く見張れば見張るほど)ホコリはより多く出ます!そうやって許せない相手をさらに許せなくさせているのは、強く見張りすぎているからだと言い換えることもできます。

えっ?私のせいだっていうの!

いえいえ、そうは言っていません。許せない相手を今よりも許せなくしたいのか、今よりも良い環境にしたいのか。相手が変わるのを待つよりは、自分の「見張りの環境」を変えるだけで許せない相手の行動を気にしなくすることもできるということを言いたいのです。

許すことは損をすること

でも自分の見張る環境を変えても
許せない相手から許せない言動を
受けた事実は変わりませんよね。

はい。変わりません。

そのままにして我慢しろってことなの!

はい。そうです。そのままにして許しましょう。許すということはある意味、損をするということです。

私が損をしろっていうの?
それでは私の気が治まらない!

そうですよね。損をしろって言われると嫌ですし、気が治まりませんよね。ではこう考えてみてはどうでしょうか?許せないと言っている間も、許せない相手は何も気にせず、気楽に生活しています。それを見るとさらにイライラする。そのイライラした心でいると、その相手以外の人からの優しい言葉や道端に咲いている綺麗な花心が落ち着くような風景イライラのせいで感じ取ることができず通り過ぎてしまいます。

自分の心をその許せない相手に支配されてしまうと、周りの優しさや多くの豊かさを受け取ることが出来なくなってしまいがちです。これが本当の意味での大損です。

敢えて「損」という言葉を繰り返すのならば

「損」をするか「大損」するかの違いですかね。

「損」をしたという経験は後に「尊」に変わる

「損」というとマイナスなイメージがありますが、「損をした経験」というとどうでしょうか?ある科学者はこう言いました。

「私は失敗は一度もしたことがない。
成功のための失敗という経験は
数えきれないほどしたけどね。」

人生において豊かな心で穏やかな生活がしたい。誰しもが思うことです。目の前の許せない相手に自分の心を支配されるのはやめましょう。自分の人生は自分で選択して生きる。決して他人に支配されたくない。

許せない相手を許すということは、一時、損をするということです。しかし「損をした経験」は今後のあなたの人生において人の痛みが分かる大事な経験として蓄積されていくでしょう。まさに

「損」が「尊」に変わる

貴重な経験です。開き直って許せない相手に対して、「私の人生を豊かにしてくれてありがとう」というくらいの大きな心で接すると、あれ、不思議。今まで許せなかった言動が許せるようになっているはず。または気にならなくなっているはず。こうやって自分の心を整えていくのですね。